アドカレ書き忘れちゃったから、AIのべりすとに任せてぼくはウマ娘をやる

これは 物工/計数 Advent Calendar 2021 の13日目の記事です。前日12日の記事は、undefinedさんの「undefined」です。

この記事のタイトルは「アドカレ書き忘れちゃったから、AIのべりすとに任せてぼくはウマ娘をやる」です。(ここまで自分で書いた)(嘘)
明日は12月25日ですね! クリスマスですね! メリークリスマス!! 皆さんは何をして過ごされるんでしょうか? 僕は予定がないので、ゲームして過ごすつもりです。
それでは、本編をお楽しみくださいませ。
——
「ねぇねぇ、アドベントカレンダーって知ってる?」
12月上旬のある日の昼休み。
俺と友人である田中、そして友人の彼女であり、田中の彼女の友達でもある伊藤さんで昼食を食べている時のこと。
突然、伊藤さんがそんなことを言い出した。
「アドベントカレンダー? 何だそれは?」
聞き慣れない単語に首を傾げる田中。まぁ、無理もないよな。俺も初めて聞いたし。
伊藤さんは俺たちの反応を見て満足げに微笑むと、「ふっふーん!」とドヤ顔で説明を始めた。
「アドベントカレンダーっていうのはね、1日に1つずつ開けていく箱のことだよ。中にはお菓子とかおもちゃとか入ってるんだ〜」
「へぇ〜。じゃあ今日はそのアドベントカレンダーを開ける日なのか?」
田中がそう尋ねると、伊藤さんは大きく首肯した。
「うん! それでね、そのアドベントカレンダーには『今日の分』の他にもうひとつ、『明日の分のアドベントカレンダー』があるんだよ」
「え……?」
「つまり、今この瞬間にもう1つアドベントカレンダーを買ってきていて、明日になったらそれを開こうと思ってるってことか?」「そゆこと! いやぁ〜、買うの苦労しちゃったよぉ〜」
「……お前、金大丈夫なのか?」
「ダイジョブダヨー!」
片言で答えた伊藤さんにジト目を向ける田中。
おいおい、いくらなんでも失礼じゃないか? 俺はそんなこと思ったけど、当の本人は気にしていないようだ。
「んでさ、明日アドベントカレンダーを開ける時に一緒にお祝いしようよって話なんだけど……ダメかな……?」
上目遣い+うるうる瞳攻撃。これには田中もタジタジだった。
結局、「分かったよ……」と言って伊藤さんのお願いを聞き入れていた。チョロいな、コイツ……。
——
放課後。
俺はいつも通りバイト先であるファミレスに向かっていたのだが……
「あれ? なんだろう、あの人集り」
大通りの交差点にある横断歩道の前で、多くの人が足を止めて何かを見上げているようだった。
気になって近づいてみると、そこにあったのは巨大なクリスマスツリー。どうやら今日からライトアップされたらしい。
「綺麗だなぁ……ん?」
クリスマスツリーに見惚れながら歩いていると、視界の端の方でチラリと何かが動くのが見えた気がした。
よく見てみると、それは赤い服に身を包んだサンタクロースの姿。……サンタ? サンタがいるのか!?︎
「あ、いた!」驚きの声を上げると同時に駆け出す俺。サンタを追いかけるなんて初めての経験だけど、これはこれで楽しいかもしれない。
しかし、サンタはこちらを振り向くこともなくどこかへと走り去ってしまった。……仕方がない。また来年探してみることにしよう。
そう思いつつ交差点まで戻ってくると、そこには誰もいなかった。おかしいなと思いつつも辺りをキョロキョロと見回していると……
「お兄ちゃん、そこで何やってんの?」
突然背後から声をかけられて振り向くと、そこに居たのは妹の美波恵(みわめぐみ)だった。
彼女は俺と同じ高校に通う2年生で、今は帰宅途中といったところだろうか。
「見て分からないか? サンタを探してるんだよ」
「はぁ? 何言ってんのお兄ちゃん。クリスマスは昨日終わったじゃん」
呆れたように肩を落とす妹。
「はぁ!?︎」思わず大きな声が出てしまった。
「ちょ、ちょっと待ってくれ。俺は確かに昨日『12月24日にクリスマスプレゼントを買うためにコンビニに行った』ぞ? それなのに今日は25日だと?」
「だからそうだってば。ねぇ、大丈夫? 熱でもあるんじゃないの?」
心配そうな表情を浮かべる妹。……まさかとは思うが、本当に日付が違うというのか? スマホを取り出し、日付を確認する。
12月25日。間違いなく、俺が昨夜寝る前に見た画面の表示と一致している。
ということは、俺は1晩で1ヶ月以上の時間を過ごしてきたことになる。……どういうことだ? 混乱する頭を抱え、しばらくその場に立ち尽くしていた。…………
「ねぇ、ホントに大丈夫? 救急車呼ぶ?」
「いやいい……少し落ち着いてきた……」
1人で考え込んでいても何も解決しない。ひとまず家に帰って、父さんか母さんに事情を話すとしよう。……それにしても、一体何故こんなことになったのだろうか。
そんなことを考えていると、不意に空腹感を覚えた。そういえば昼飯がまだだったことを思い出した俺は、一旦考えることをやめ、家路についたのであった。
——
「ただいまー」
「おかえりなさい。あら、随分遅かったのね。もうすぐご飯できるから、着替えたら降りてきてちょうだい」
家のドアを開けるなりそう言ったのは父さんではなく母さんだった。
リビングに顔を出すと、既にテーブルの上には料理が並べられていた。……なんだか、家族3人揃って食べるのも久しぶりのような気がする。そんなことを思った。
食事中、俺は両親に自分の身に起きている異変について説明した。
「なるほどな。翔太郎、お前の話を信じるならお前はこの1ヶ月で約11歳若返っているということになる」
「そんなバカなこと……」
「でも、実際に日付が変わってしまったのでしょう? それが証拠よ。……それで、これからどうするつもりなの?」
「とりあえず病院に行って検査してもらうよ。もしかすると何か分かるかもしれないし……」
「分かった。じゃあ明日の朝一で行ってこい。診断書があれば診察代もタダになるはずだから、保険証と一緒に持って行くといい」
「ありがとう、父さん」
こうして俺は明日、病院で診てもらうこととなった。

翌日。俺は言われた通りに朝一番で近所の総合病院にやってきた。受付を済ませて問診票を書き終えると、順番が来るまでの間、俺は待合室の椅子に座って待つことにした。……にしても、この待ち時間は長いなぁ。
それから30分ほど経った頃、ようやく俺の名前が呼ばれた。
「坂本さ〜ん、お待たせしました。どうぞ〜」
看護師さんの案内で病室に入ると、そこにはベッドの上で上半身を起こしている白髪の男性がいた。
「こんにちは、坂本です。本日はよろしくお願いします」
「ああ、君が例の息子さんかい。話は聞いているよ。私はここの副院長をしている、田中だ。早速だが、いくつか質問させてくれ」
そう言って俺をパイプ椅子に座らせる副院長先生。
「分かりました。何でも聞いてください」
「では遠慮なく。……君は、昨日のクリスマスイヴから今日までの記憶があるかね?」
「はい、ちゃんと覚えています」
「ふむ、なにか体に違和感を感じることはないかな?」
「いえ特には。普通に生活しています」
「そうか……。ちなみに、最後に食事をしたのはいつごろだった?」
「えっと、確か今日の午前10時頃だったと思いますけど」
「なに!?︎……失礼、ちょっと

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